例年10月頃に最低賃金が更新されていますが、昨年はコロナ禍の影響を受け全国的に据え置きまたは数円の引き上げにとどまりました。

今年は2年ぶりの全国的な大幅引き上げとなりますので、各地域の最低賃金額や注意点などをお伝えいたします！

最低賃金とは？

最低賃金とは、最低賃金法に基づき国が賃金の最低額を定め、
使用者はその最低賃金額以上の賃金を労働者に支払わなければならないとする制度です。

全国の最低賃金一覧(2021年10月以降)

厚生労働省 最低賃金制度 特設ページ(https://pc.saiteichingin.info/)より引用

該当地域の発行日以降に、時給が最低賃金を1円でも下回っていると違反となってしまいますので、ぜひご確認ください！

気をつけるべき点

最低賃金に違反するとどうなる？

労働者に最低賃金未満の賃金しか支払っていない場合、使用者は労働者にその差額を支払わなければなりません。

また、地域別最低賃金額以上の賃金額を支払わない場合には最低賃金法に罰則（50万円以下の罰金）が定められています。

よくある、実は違反なパターン

◯「試用期間中の時給が下回っていた」

たとえ試用期間中の時給でも、最低賃金を下回ってはいけません。

◯「高校生の時給が下回っていた」

最低賃金は雇用形態や属性に関わらず、全ての労働者に適用されるものです。

高校生の時給も例外ではなく、最低賃金以上の設定が必要です。

最低賃金には2種類あります

よく耳にする都道府県別に定められた最低賃金は「地域別最低賃金」というもので、

産業や職種に関わらずその地域の全ての労働者に適用されます。

もう一つは「特定最低賃金」というものです。

これは、特定の産業・職業において地域別最低賃金よりも高い水準の最低賃金を定める必要があると認められる場合に設定されます。

主に鉄鋼業などが中心となっており、地域によっても適用される業種は異なります。

参考

厚生労働省の最低賃金制度 特設ページ(https://pc.saiteichingin.info/)でも、

最低賃金の決め方やチェック方法などがわかりやすくまとめられておりますので合わせてご参照ください！

さいごに

いかがでしょうか。

人材募集においては、最低賃金の遵守はもちろんのこと、

ライバル企業と比較した際に低すぎる給与水準になっていないかという点も重要なポイントとなります。

当社では、

「うちのお店だったら時給はいくらがいいんだろう?」

「同業他社の平均給与はどのくらい?」

といったご相談なども承っております。よろしければぜひお問合せください！