今日は敬老の日。日頃からお世話になっている年配の方々へ感謝するこの日だからこそ、採用担当者の皆さまに考えていただきたい「シニア採用」の可能性をご紹介します。
採用活動を進める中で、人材不足に悩んでいるのに応募者を年齢で判断してしまうこと、ありませんか?
今回は、そんな採用現場でよくある「年齢による先入観」を見直し、シニア採用が企業にもたらす本当のメリットについて詳しく掘り下げます。

シニア採用を取り巻く現状

応募通知が来て履歴書を見てみたら、年齢が60歳を超えていた…。

そんな時、「体力的に大丈夫かな?」「新しいことを覚えられるかな?」「若い人の方がいいのでは?」という不安から、面接もせずに合否を決めてしまったことはありませんか?

実はそれ、とてももったいないことをしているかもしれません。

 

まず、シニア採用の現状を数字で確認してみましょう。

内閣府が公表している「令和7年度版高齢社会白書」によると、65歳以上の人口は3,624万人とされています。これは日本の総人口の29.3%を占めています。3~4人に1人がシニア世代という時代がすぐそこまで来ています。

では、この中で働きたいと考えている人はどれくらいいるのでしょうか?令和6年の労働力人口のうち、65~69歳の人は400万人、70歳以上の人は546万人であり、労働力人口総数に占める65歳以上の割合は13.6%と、長期的に上昇傾向があります。働きたいと考えているシニア層は徐々に増えているんですね。

 

続いて、採用を行う企業はどうなのでしょうか?株式会社マイナビが行った調査によると、シニアを採用したいと回答した企業は約6割。シニアを採用したい理由は、「人手不足の解消・改善につながるから」で48.9%ともっとも高く、次いで「専門性が高い・経験が豊富」で34.4%とのことです。

逆に採用をしない企業の意見としては「体力・健康面に不安」が42.2%と最も高く、次いで「任せられる仕事がない、分からない」が34.3%、「即戦力として活躍が期待できないから」が24.5%となっています(株式会社LIFULL調べ)。

このデータからわかるのは、働く意欲のあるシニアは多数存在し、企業側もニーズを感じているものの、具体的な活用方法に課題を感じているということです。

では、実際にシニア採用にはどのようなメリットがあるのでしょうか?

職場にいい影響を与えてくれる存在

これは私の実体験なのですが…新卒で入った会社で、OJTの先輩が急に産休に入ることになり、代わりに50代後半の方とペアを組むことになったんです。
最初は不安だったのですが、私の父と同じくらいの年齢と分かった瞬間「お父さんだと思って接してね」と言ってくださり、精神的に支えてくれました。

些細なことで落ち込んでいる時の「大丈夫、大丈夫」の一言が、とても心強かったんです。
こういった、直接業務に関係ないけれど、シニアの方が職場にいい影響を与えてくれること、皆さんの職場でも経験はありませんか?

  • コピー機で困っているシニアの方を見て、若手が自然に手伝いたくなる
  • いつもお菓子を配ってくれる
  • 仕事の相談をしていたら、いつの間にか人生相談をしていた
  • ピリピリした職場でも、シニアの方がいるだけで全体のトーンが落ち着く

このように、シニアの方を採用することで、技術面だけでなく、職場の雰囲気を良くしてくれる効果も大きなメリットの一つなのです。

シニア採用の具体的なメリット

シニア採用の良いところは、もちろん職場の雰囲気を変えてくれるだけではありません。

採用担当者としても、実はこんなにメリットがあるんです!

安定したシフト運用が可能

多くの企業が抱える悩みの一つが「シフトの穴埋め」です。学生は授業やテスト、就職活動で急に休みを取ることがありますし、子育て世代の方は子どもの急な発熱で欠勤することもあります。
しかし、シニアの方は時間的な制約が比較的少ないのが特徴です。定年退職後であれば平日も自由に働けますし、お子さんが独立されている場合が多いため、急な欠勤も少なくなります。

そのため、固定でシフトに入ってもらいやすく、シフト管理が格段に楽になります。

手薄な時間帯をカバーしてくれる

早朝、深夜、土日祝日は多くの企業にとって人材確保が困難な時間帯です。

早朝・深夜:学生は授業があり、子育て世代は家族の世話で働きにくい
土日祝日:多くの人が休日を家族と過ごしたがる時間帯

しかし、シニアの方は早起きが習慣になっている方が多く、また家族の時間的制約も少ないため、これらの手薄な時間帯でも積極的に働いてくれる傾向があります。

24時間営業の店舗や、朝早くから営業するカフェなどでは、特に重宝される存在です。

採用コストの大幅削減

学生は卒業とともに退職し、転職市場の活発な20~30代は数年で転職することも珍しくありません。人が減るたびに求人広告を出し、面接を行い、研修を実施する必要があります。
一方、シニアの方は長期間働いてくれる場合が多いのです。理由としては、

  • 転職による大幅な年収アップを求めていない場合が多い
  • 職場での人間関係を大切にし、安定した環境を好む
  • シニア採用を行っている企業が少ないため、条件が合えば長く続けたいと考えている

長く働いてくれる=採用コストが下がる、ということなのです。

「この仕事なら年齢関係ない」を見つけよう!お役立ち資料プレゼント

とはいっても、シニアの方にどんな仕事を任せればいいのか…迷いますよね。

ということで、具体的にどうすればいいのか?自分の会社はシニア採用に向いているのか?が分かるお役立ち資料をご用意いたしました!

シニアを採用してもなかなか続かない、どんな仕事を任せたらいいのか分からず、結局人手不足が解消されていない企業様、これからシニア採用を検討したいと考えている企業様にピッタリの資料となっております!

資料は必要項目を入力するだけですぐにダウンロードいただけます!↓↓

※競合企業様の資料ダウンロードはご遠慮いただきますようお願いいたします。

まずは年齢のフィルター、外してみませんか?

まとめ

今回は、敬老の日にあわせて、シニア採用についてお伝えしました。

採用活動をしていく上で、本記事の内容が少しでも参考になれば幸いです。

求人についてお悩みがありましたら、株式会社トラスト・プランへ!
お気軽にご相談くださいませ♪

求人について問い合わせる