職場環境に着目した新シリーズ「ハタラクラボ」第3弾!

ハタラクラボでは、「働きやすさの答えを見つける」をテーマに、採用担当者も採用しやすく、従業員も働きやすい環境を作るためのヒントを毎月1回お届けしています!

「社員にもっとスキルアップしてほしいけど、なかなか動いてくれない…」

そんな悩みを抱えていませんか?実は、資格・スキル手当を設けることで従業員の学習意欲を高め、組織全体の競争力向上にもつながるんです!

今回は、社員の成長と企業の発展を同時に実現する「資格・スキル手当制度」について詳しく解説します。

資格・スキル手当とは

資格・スキル手当とは、特定のスキルや資格を習得した社員や、これから習得する社員に対して、手当を支給する制度です。

基本的な仕組み

  • 業務に関連する資格を取得したら月額手当を支給
  • 研修やセミナーの受講費用を会社が負担
  • 資格取得時に一時金を支給
  • 勉強時間の確保のための勤務調整

企業にとっての3つのメリット

メリット1:必要なスキルを持った人材を確保できる

この制度があることで、必要なスキルを持った人材の確保や、従業員のスキルアップが実現しやすくなります。

具体的な効果

  • 外部から高額で人材を採用する必要が減る
  • 既存社員が自発的にスキルアップする
  • 業務に必要な資格保有者が増える
  • 専門性の高い業務に対応できる

メリット2:組織全体の競争力が向上する

従業員は自己投資の努力が評価されると感じ、さらなるスキル向上につながります。結果として、組織全体の競争力を高める効果が期待できます。

メリット3:採用活動にも効果的

求人票に「資格手当あり」「資格取得支援制度あり」と記載できれば、成長できる環境をアピールできます。

特に若手の求職者は「この会社で成長できるか」を重視する傾向があります。そのため、資格・スキル手当制度は採用での差別化にもつながりますし、「スキルアップしたい!」と意欲的な求職者を集めることができます。

実践のための4つのポイント

資格・スキル手当制度を成功させるには、いくつかの重要なポイントがあります。

ポイント1:手当設定は明確で公平に

資格・スキル手当を設ける際は、その基準が明確で公平であることが重要です。

公平性を保つコツ

  • 同じ職種・業務であれば、同じ資格に対して同額の手当を支給
  • 対象となる資格を明確にリスト化
  • 支給条件を就業規則に明記
  • 全従業員に平等にチャンスがある

注意点⚠️

資格が業務パフォーマンスを保証するわけではないので、資格手当だけに頼らず、パフォーマンスに対する評価・報酬も併せて必要です!

ポイント2:スキル習得を具体的に支援する

手当を出すだけでなく、実際にスキル習得しやすい環境を整えることが大切です。

金銭的支援の具体例

◇研修・セミナー費用の負担

企業が指定する研修やセミナーの費用を全額または一部負担することで、従業員は自己開発にコストをかけずに参加でき、企業は社員のスキル向上を実現できます。

◇受験費用・教材費の補助

資格取得のための受験費用や、公式テキスト・問題集・オンライン講座等の教材費を全額または一部補助することで、受験・受講ハードルを下げることができます。

◇資格取得時の祝金

資格に合格した際にボーナスを支給することで、社員のモチベーションUP!さらに難しい資格ほど金額を高く設定することで、難関資格へのチャレンジを応援することができます。

時間的支援の具体例

◇勉強時間の確保

業務時間内に2時間程度の学習時間を設けたり、試験前1カ月は残業を免除するなど、勉強時間を確保するための取り組みをすることで、社員が業務と資格勉強を両立できる状態を作れます。

◇試験日の特別休暇

試験日が平日のみだった場合、有給休暇を取る必要があります。そこで、試験当日は特別休暇扱いにすることで、有給休暇を消費することなく受験することが可能です。

遠方での受験は前泊も考慮したり、試験前日は早退できるようにしたりといった配慮があるとさらに◎

 

従業員は自己開発にコストをかけずに参加でき、企業は社員のスキル向上を実現できるWin-Winの関係が築けます!

ポイント3:手当+αの取組で効果UP

手当だけでなく、プラスアルファの取り組みを組み合わせることで、制度の効果を最大化できます!

昇進・昇給との連動

スキルアップや資格取得を給与や役職の昇進に結びつけることで、社員の成長が直接的な報酬に繋がります。
また、資格取得で基本給が自動的にアップする仕組みも、社員が資格を取ろうとする動機につながるのでおすすめです。

表彰制度との組み合わせ

資格取得やスキルアップを達成した社員を社内で表彰することで、社員のやりがいや存在価値を感じられ、他の社員に対しても良い影響を与えます。

月次ミーティングで資格取得者を発表したり、社内報で紹介するといった方法があります。社内で学習文化が根付くと、「私も頑張ろう!」とポジティブな動きが見られたり、先輩が後輩の勉強をサポートしたりと、資格取得が当たり前の文化が作れるかもしれません!

ポイント4:スキル維持の仕組みも忘れずに

一度資格を取得したからといって、そのスキルが永続的に保たれるわけではありません。

継続的な成長を促す仕組み

◇スキルが落ちていないか定期的にチェック

年に1回スキルテストを実施したり、更新が必要な資格は会社が費用を負担してサポートしましょう。

また、しばらく使っていない資格については手当を見直すことも大切です。

◇取得した資格を実際の仕事で使える機会を作る

資格を活かせる仕事を優先的に任せたり、プロジェクトのリーダーとして活躍してもらうことで、せっかく取った資格がもったいない…なんてことを防げます。

また、まだ資格取得していない社員に対して講師役を任せるのもおすすめです!

導入時によくある失敗と対策

失敗1:資格ばかり取って業務に活かされない

【原因】

手当目当てで資格を取得していることが原因です。業務との関連性が薄い資格も補助の対象にしていたり、簡単に取れてしまう資格が多い可能性があります。

【対策】

業務との関連性を明確にし、資格を活用した業務実績をもとに評価を行いましょう。

また、定期的に活用状況を確認し、活用していない場合は手当の停止も検討しましょう。

失敗2:一部の社員しか恩恵を受けられない

【原因】

難関資格や特定の職種に偏った資格ばかりを選定していることが要因です。

また、勉強時間が確保できず、資格取得が現実的でない場合も、積極的な資格取得は見込めません。

【対策】

初級~上級まで、幅広い資格を対象にしましょう。全ての職種で取得可能な資格かどうか確認し、不公平がないようにしましょう

難関資格の場合は、業務時間内の学習時間を設けることも検討するといいでしょう。

失敗3:予算オーバーで制度が続かない

【原因】

予想以上に資格取得者が増えた場合、手当金額の設定が高すぎた場合などが考えられます。

【対策】

年間の補助予算上限を設定しましょう。また、いきなりではなく段階的に制度を拡充していくことで、予算オーバーを防ぐことができます。

費用対効果を定期的に測定するようにしましょう。

効果測定の方法

資格・スキル手当制度の効果を測定し、継続的に改善することが重要です。

測定すべき指標

定量的指標:

  • 資格取得者数の推移
  • 支援制度の利用率
  • 応募数・採用数の変化
  • 離職率の変化
  • 業務効率・生産性の向上

定性的指標:

  • 従業員満足度調査
  • 求職者からの評価
  • 顧客満足度の変化
  • 社内の学習文化の醸成度

まとめ:資格・スキル手当で社員の成長意欲を刺激!

資格・スキル手当制度は、社員の成長意欲を刺激し、企業の競争力を高める効果的な施策です。まずは小さく始めて、効果を確認しながら徐々に拡充していくことをおすすめします!

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